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はじめに
カードローンは、急な出費や資金調達の際に便利な金融サービスです。しかし、利用する際には返済方法を理解し、自分に適した方法を選択することが大切です。今回は、カードローンの返済方法の種類と、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。
1. カードローンの返済方法の種類
まずはじめに、カードローンの返済方法には大きく分けて「約定返済」と「任意返済」の2種類があります。それぞれの方法には、さらにいくつかの種類が存在します。ここでは、それぞれの返済方法について簡単に説明していきます。
約定返済
約定返済は、契約時に決められた金額を毎月返済していく方法です。約定返済には以下の3つの方式があります。
- 元利定額返済方式
- 残高スライド元利定額返済方式
- 元金定額返済方式
それぞれの方式にはメリット・デメリットがあり、自分のライフスタイルや家計状況に合わせて選ぶことが大切です。
任意返済
任意返済は、毎月の約定返済とは別に、任意のタイミングで追加返済をする方法です。任意返済には以下の2つの方法があります。
- 繰上返済
- 一括返済
これらの方法では、総返済額を抑えることができるため、利用状況に応じて活用することがおすすめです。
2. 約定返済の各方式のメリット・デメリット
それぞれの約定返済方式には、メリット・デメリットがあります。ここでは、各方式の特徴や適したシーンについて解説していきます。
元利定額返済方式
元利定額返済方式は、元金と利息を合わせて毎月一定額を返済する方法です。この方式のメリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット:毎月の返済額が一定であり、家計管理がしやすい。
- デメリット:借入額が大きい場合、返済までに時間がかかり、利息がかさんでしまう。
元利定額返済方式は、毎月の返済額が一定であるため、収入が安定している場合や家計管理をしっかり行いたい方に適しています。ただし、借入額が大きい場合は返済までに時間がかかるため、利息がかさんでしまうことがデメリットとなります。
残高スライド元利定額返済方式
残高スライド元利定額返済方式は、元利定額返済方式と同じく元金と利息を合わせて一定額を返済していく方法ですが、借入残高に応じて毎月返済額が変わります。この方式のメリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット:借入残高が減ると、毎月の返済額が減るため返済負担が軽減される。
- デメリット:借入残高に応じて毎月返済額が変わるため、次の返済額がいくらになるのか都度確認をする必要がある。
残高スライド元利定額返済方式は、借入残高が減ることで毎月の返済額が減り、返済負担が軽減されることがメリットです。ただし、借入残高に応じて毎月返済額が変わるため、次の返済額がいくらになるのか都度確認をする必要があります。そのため、自分で返済額を管理しながら返済を進められる方に適しています。
元金定額返済方式
元金定額返済方式は、毎月の元金部分は一定で、そこに利息を足した金額が毎月の返済額になります。この方式のメリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット:借入残高が減るに従って利息も減っていくため、返済が進むほど毎月の返済額が減っていく。
- デメリット:返済初期の段階では毎月の返済額が高くなりがちである。
元金定額返済方式は、毎月一定の元金を支払うため、元利定額方式と比べて利用残高が早く減りやすく、総利息額を抑えやすいのが特徴です。ただし、返済初期の段階では毎月の返済額が高くなりがちなため、収入が安定していて返済額の変動に対応できる方に適しています。
3. 任意返済(繰上返済・一括返済)のメリット・デメリット
任意返済は、約定返済とは別に、任意のタイミングで追加返済をすることができます。ここでは、繰上返済と一括返済のメリット・デメリットについて解説していきます。
繰上返済
繰上返済は、毎月の約定返済とは別に、任意の金額を追加で返済する方法です。繰上返済のメリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット:借入残高を早く減らすことができ、利息の総額を抑えることができる。
- デメリット:繰上返済後も、約定返済が続くため、返済負担が一時的に増えることがある。
繰上返済は、ボーナスや臨時収入が入ったときに活用することで、利息の総額を抑えることができます。ただし、繰上返済後も約定返済が続くため、返済負担が一時的に増えることがある点に注意が必要です。
一括返済
一括返済は、利息を含めた利用残高全額をまとめて返済する方法です。一括返済のメリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット:借入残高を一度に減らすことができ、利息の負担が軽減される。
- デメリット:一度に大きな金額を用意する必要がある。
一括返済は、利息の負担が軽減されるため、総返済額が少なくなります。しかし、一度に大きな金額を用意する必要があるため、家計に余裕がある方に適しています。
4. カードローン会社ごとの返済方法の取り扱い
カードローン会社によって、取り扱っている返済方法や、返済方法の選択肢が異なります。そのため、カードローンを利用する際には、自分に適した返済方法が選べる会社を選ぶことが大切です。
また、カードローン会社によっては、返済方法に制限がある場合もあります。例えば、任意返済ができない場合や、一括返済ができない場合などがあります。そのため、カードローンを利用する際には、契約内容をよく確認し、自分に適した返済方法が選べるカードローン会社を選ぶことが大切です。
5. 返済方法を選ぶポイント
カードローンの返済方法を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 自分のライフスタイルや家計状況に合った返済方法を選ぶ。
- 総返済額や毎月の返済額が把握できる方法を選ぶ。
- 利息の負担を軽減できる方法を選ぶ。
- カードローン会社の取り扱い返済方法を確認し、適切な会社を選ぶ。
返済方法を選ぶ際には、自分に合った方法を選び、無理のない返済計画を立てることが大切です。また、カードローン会社ごとに取り扱っている返済方法が異なるため、契約内容をよく確認しましょう。
まとめ
カードローンの返済方法には、約定返済と任意返済の2種類があり、それぞれにさらにいくつかの種類が存在します。返済方法を選ぶ際には、自分のライフスタイルや家計状況に合った方法を選ぶことが大切です。また、利息の負担を軽減できる返済方法を活用することで、総返済額を抑えることができます。
カードローンを利用する際には、返済方法を選ぶことが重要です。自分に合った返済方法を選び、計画的に返済していきましょう。