会計業務は多くの企業や個人事業主にとって、複雑で時間がかかるものです。しかし、最新のテクノロジーを駆使したクラウド型会計ソフト「freee」の登場により、これらの課題は大きく解消されつつあります。2013年のリリース以来、その高い効率性、使いやすさ、そしてセキュリティの強固さで注目を集め、スモールビジネスから上場企業に至るまで多くの事業者が採用しています。このブログでは、freee会計の概要と特徴から、セキュリティ対策、利用メリット、そして導入時のデメリットや注意点、さらには法人と個人事業主向けのプランと料金についてまで、幅広くご紹介します。無料という名の通り事業者を煩わしい会計業務から解放し、業務の効率化を支援するfreeeの世界に、ぜひご一緒に潜り込んでみましょう。
Contents
1. freee会計の概要と特徴
freeeは2013年にリリースされたクラウド型の会計ソフトです。使い勝手の良さとデザイン性の高さから注目され、多くの登録事業者を獲得しています。また、業界でトップクラスの地位を築き、数々の賞を受賞し、多くの人々に認知されるようになりました。
1.1 効率化と使いやすさ
freeeという社名は、煩わしい業務から解放されるという意味で名付けられました。そのため、効率化や使いやすさを重視しており、多くの企業や個人事業主の業務効率化に貢献しています。例えば、給与計算や勤怠管理などの人事労務システムとの連携が可能で、給与明細を作成した後、会計ソフトに自動で反映されるため、業務効率化が図れます。
1.2 スモールビジネスと上場企業への対応
freeeは主にスモールビジネスをサポートすることを目的に開発されましたが、現在では決算や監査の効率化などの目的で上場企業にも利用されています。そのため、さまざまな規模の企業で幅広く活用することができます。
以上がfreee会計の概要と特徴です。次に、freeeのセキュリティ対策について説明します。
2. freeeのセキュリティ対策
freeeは、お客様の情報セキュリティに非常に重要な要素を考慮しています。以下にその特徴をご紹介します。
暗号化による情報保護
お客様から預かった重要な情報を確実に保護するため、freeeは情報と通信のすべてを暗号化して保存しています。個人情報、口座情報、入出金データなど、お客様の大切なデータを厳重に保護します。
金融機関レベルの256bit SSL通信方式
freeeでは、全ての通信において安全性を確保するために金融機関レベルの256bit SSL通信方式を採用しています。この通信方式は非常に高いセキュリティレベルを持ち、お客様の情報漏洩や不正アクセスを防止します。
お客様データの厳重な管理
freeeは、お客様のデータを厳重に管理するために国内シェアNo.1のクラウドサービスプロバイダーである「AWS」を利用しています。お客様データは、AWSによって高度なセキュリティ対策が施されたデータセンターで安全に保管され、パソコンの紛失や災害によるデータ損失を防止します。
国際認証「TRUSTe」の取得
freeeは、個人情報の扱いにおいて高水準の基準を満たすために、国際的な認証である「TRUSTe」を取得しています。freeeはお客様の情報を適切に取り扱い、プライバシーの保護に注力しています。
freeeは、セキュリティに関する対策を徹底しており、お客様の大切な情報を安全に保護します。freeeを利用することで、お客様は安心して業務の効率化に集中することができます。
3. freeeの利用メリット
会計ソフトのfreeeを利用することには、以下のようなメリットがあります。4つのメリットを詳しく解説いたします。
1. AIによる自動化で会計知識が不要
1-1. 仕訳の自動化
freeeはAIによる自動化機能を備えていますので、会計に詳しくない方でも簡単に操作することができます。ネットバンキングやクレジットカードとの連携により、入出金の情報を簡単に取り込むことができます。取り込んだ取引は自動で仕訳されるため、専門的な知識がなくても利用できます。
1-2. 過去の情報を活用
freeeでは過去に入力した情報を参考に自動的に勘定科目や税率などが入力されます。これにより、迷わずにスピーディーに業務を行うことができ、会計に詳しくない方も問題なく作業できます。
2. スマホでの利用で業務を効率化
freeeはスマホアプリも提供しており、出先でも簡単に作業を進めることが可能です。スマホアプリからは勘定科目や取引先、備考欄などの入力ができます。また、レシートや領収書をスマホで撮影することで、自動的に経費として入力することもできます。これにより、業務を効率化し時間を節約することができます。
3. 充実したサポート
freeeでは24時間利用可能なボットによるチャットサポート、営業時間内の有人チャットサポート、メールによるサポート、専門スタッフによる電話サポートが用意されています。どんな疑問や問題が生じても迅速にサポートを受けることができます。
4. 経営状況の可視化
freeeを使用することで、日々のお金の動きを会計ソフト上に入力することができます。そして、収益や損益、資金繰りなどのレポートをワンクリックで確認できます。エクセルなどに転記してグラフ化する手間が省けるため、経営状況を素早く把握し、戦略を立案することが容易になります。
freeeの利用メリットは以上のような点です。会計業務の自動化や効率化、充実したサポート、経営状況の可視化などを活用することで、企業の経営をスムーズにすることができるでしょう。
4. 導入時に気をつけるべきデメリットと注意点
freeeを導入する際には、以下のデメリットや注意点に留意する必要があります。
1. 会計知識の有無による使いやすさの差
freeeは、主に会計知識がない方や業務に専念したい経営者をターゲットに設計されています。そのため、わかりやすい操作性や専門用語の排除などが特徴ですが、会計知識のある経験者にとっては使いづらく感じる場合もあります。
ただし、複式簿記の形式を選択することで、会計知識のある方でも使いやすい画面表示に切り替えることができます。また、貸借や振替伝票にも対応しているため、初心者から経験者まで幅広いユーザーに適しています。
2. ランニングコストの発生
freeeは、月額の利用料金を支払う定額制の会計ソフトです。使用期間やプランによっては、一度の支払いで済む買い切り型のソフトウェアよりも費用が高くなる場合があります。
しかし、買い切り型の会計ソフトウェアは、自身でのインストール、設定、アップデートが必要で手間がかかります。費用対効果や利用しやすさを総合的に判断する必要があります。
3. スマホアプリでの作業の限界
freeeにはスマートフォンアプリが提供されていますが、すべての作業をスマートフォンから行うことは難しい場合があります。例えば、全ての顧客からの入金確認や決算時の帳簿作成などは、パソコンの画面で行った方が効率的です。
スマートフォンアプリは、主に補助的な役割を果たすため、パソコンとの使い分けが必要です。しかし、レシートや領収書のカメラ撮影や画像からの自動仕訳など、スマートフォンアプリには便利な機能があります。スマートフォンアプリを活用する場合は、パソコンとの使い分けを考慮して導入することがおすすめです。
これらのポイントを把握し、自社の状況やニーズに合わせてfreeeを導入することが重要です。また、導入後は専任の担当者のサポートを受けながら活用することで、効率的な会計業務の運営が可能になるでしょう。
5. 法人と個人事業主のためのプランと料金
freee会計では、法人と個人事業主の両方に向けてさまざまなプランと料金設定が用意されています。以下では、それぞれのプランと料金について詳しくご説明します。
法人プラン
ミニマム
- メインのお客さま:新設法人 / 1〜3名法人
- 基本手数料:2,618円/月(税込)または26,136円/年(税込)
- 主な機能:
- 明細取得・自動仕訳
- 請求書の作成
- 債権債務一覧の確認
- 決算書の作成
ベーシック
- メインのお客さま:3〜20名法人
- 基本手数料:5,258円/月(税込)または52,536円/年(税込)
- 主な機能:
- ミニマムの機能に加え、以下の追加機能が利用可能
- 請求管理
- 消込業務の効率化
- 振込業務の効率化
- 経費精算
プロフェッショナル
- 主な機能:
- ベーシックの機能に加え、以下の追加機能が利用可能
- 社内手続きの電子化
- 債権債務管理の強化
- 予実管理
- 管理会計
- 内部統制
エンタープライズ
- 主な機能:
- プロフェッショナルの機能に加え、以下の追加機能が利用可能
- 承認プロセス高度化
- 社内コラボ促進
- 分析軸の強化
- 内部統制の強化
- セキュリティー
個人事業主プラン
スタンダード
- メインのお客さま:店舗(飲食/小売/理容等)、EC運営等
- 基本手数料:2,948円/月(税込)または26,136円/年(税込)
- 主な機能:
- 請求書の作成
- レシート読み取り
- 消費税申告
- 電子帳簿保存法対応
プレミアム
- メインのお客さま:複数店舗・複数従業員・法人成り検討等、バックオフィス業務
- 基本手数料:43,780円/年(税込)
- 主な機能:
- スタンダードの機能に加え、以下の追加機能が利用可能
- 請求業務・売掛買掛管理・経営状況の把握も可能
以上がfreee会計の法人と個人事業主向けのプランと料金の概要です。プラン選びの際には、自身のビジネスの規模や目的に合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。また、無料トライアル期間がありますので、それを活用して実際に利用してみることもおすすめです。
まとめ
freeeは、効率化と使いやすさを重視したクラウド型の会計ソフトです。個人事業主から法人まで幅広いユーザーに対応しており、AIによる自動化機能やスマホアプリなどを活用することで、業務の効率化や経営状況の可視化を実現します。セキュリティ対策や充実したサポートも兼ね備えており、お客様の大切な情報を安全に保護します。無料トライアル期間もありますので、ぜひ自身のビジネスに最適なプランを試してみてください。freeeの利用により、煩わしい業務から解放され、より効率的に経営を行うことができます。
よくある質問
1. freee会計を導入するためにはどのような手続きが必要ですか?
freee会計を導入するためには、公式ウェブサイトにアクセスして申し込みを行う必要があります。申し込み後、登録手続きが行われ、アカウントが作成されます。その後は、freee会計の使い方や設定方法についての情報を提供されます。
2. freee会計を使うためには専門知識が必要ですか?
いいえ、freee会計は専門的な知識がなくても使うことができます。AIによる自動化機能や自動仕訳機能が備わっており、初心者でも簡単に操作することができます。
3. データのバックアップはどのように行われますか?
freee会計では、お客様のデータをAWS(Amazon Web Services)の安全なデータセンターで管理しています。データは定期的にバックアップされ、災害やデータ損失に備えて保護されています。
4. freee会計の料金はどのようになっていますか?
freee会計には複数のプランがあり、法人プランと個人事業主プランが用意されています。料金はプランや利用形態(月額支払いまたは年額支払い)によって異なりますので、公式ウェブサイトの料金ページで詳細を確認してください。また、無料トライアル期間もありますので、試しに使ってみることもできます。